ローヤルゼリーは健康食品の中でも人気が高く、美容と健康のために飲んでいる人は多くいます。
自分の健康維持のために十分な効果を得るためには、ローヤルゼリーの品質がとても大切だとはわかっていても、いざ選ぼうとすると製品は数多く、何を基準に選べばよいのかわからないという人も多いのではないでしょうか?
そこで、ローヤルゼリーの効果を決定づけ、選ぶ際のポイントとなる「デセン酸」について解説します。
ローヤルゼリーにはタンパク質、炭水化物、脂質、ビタミン、アミノ酸など多くの成分が豊富に含まれていますが、ローヤルゼリーの品質の善し悪しは、デセン酸が含まれる量によって決まります。
それは、ローヤルゼリーがもつ優れた効果は、デセン酸の量によって決まってしまうからです。
デセン酸を多く含むローヤルゼリーほど高品質で、価格も高くなります。
デセン酸は、自然界ではローヤルゼリーだけにしか含まれず、人間の体内では作り出すことのできない極めて貴重な栄養素です。
脂肪酸(脂質が水分で分解されてできた化学物質)の一種で、正式な名前は「10-ヒドロキシ-δ2-デセン酸」といいます。
ローヤルゼリー以外からは見つかっていないことから、別名を「ローヤルゼリー酸」とも呼ばれ、ローヤルゼリーの効果・効能を決定づける成分といっても過言ではありません。
デセン酸についての研究は現在でも続けられており、現在わかっているだけでも次のような作用が認められています。
今後研究がさらに進み、より多くの効果が解明されていくものと考えられています。
デセン酸には強い抗菌・殺菌作用があります。
ですから、ウィルスや細菌から体を守り、風邪やインフルエンザなどの感染症を予防します。
デセン酸には血中コレステロール値を下げる効果があり、高血圧、動脈硬化、心筋梗塞、肥満などの予防には効果的です。
デセン酸が持つインスリンに似た作用により、血糖値をコントロールしてくれます。
そのため、糖尿病の予防・改善だけではなく、白内障、神経障害、皮膚炎、歯周病などの病気を未然に防ぐ効果もみられます。
皮質の分泌を抑制する作用によって、美肌効果やニキビ対策に効果的です。
実験により、ローヤルゼリーにはがんを予防する働きがあることが報告されています。
ローヤルゼリーが持つガン予防の働きについては現在でも研究が進められています。
デセン酸には「エストロゲン(女性ホルモン)」に似た成分が含まれ、更年期障害の予防や改善に役立ちます。
更年期障害は体内のホルモンバランスが崩れて起こりますが、デセン酸には足りなくなったホルモンを補う働きがあるのです。
デセン酸には自律神経を整える働きがあります。
自律神経が乱れると血流が悪くなり、冷え性の原因になります。
ローヤルゼリーを飲むことによりデセン酸の働きで自律神経を整え、冷え性が改善されていくのです。
デセン酸にはアンジオテンシン変換酵素の働きを抑えることによって血圧を低下させる働きがあります。
アンジオテンシン変換酵素とは、血液中のペプチドの一つで血圧を上昇させるさせる働きを持つ酵素です。
ですから、高血圧の症状を改善してくれます。
ローヤルゼリーの品質はデセン酸の量が多いほどよいとされていますが、製品を選ぶときにどのように比べればよいのでしょうか。
一般社団法人全国ローヤルゼリー公正取引協議会では、公正マークをつけるにあたり、デセン酸の含有量の基準を以下のように定めています。
種類別名称 デセン酸の含有量
生ローヤルゼリー 1.40%以上
乾燥ローヤルゼリー 3.85%以上
調整ローヤルゼリー 0.21%以上
(「ローヤルゼリーの表示に関する公正競争規約 平成28年4月1日告示)
デセン酸の含有量が上記の数値を満たし、他の基準(水分・酸度・一般生菌数等)をクリアしたものだけが公正マークがついたローヤルゼリー製品として販売がされています。
ローヤルゼリーには「生・乾燥・調製」という3つのタイプがあります。
これらの中で最もデセン酸の量が多いものが生タイプのローヤルゼリーです。
巣から採取したローヤルゼリーを一切加工せずに72時間以内に瓶詰めをしていますので、余分なものは一切加えられてはいません。
一方、乾燥タイプのローヤルゼリーは生タイプのローヤルゼリーを乾燥させて粉末状にしたものですが、デセン酸の含有量は生タイプのものと比べて少し劣ります。
調製タイプのローヤルゼリーは他の成分やハチミツなどを加えて作られているので、デセン酸の含有量は劣ります。
デセン酸の量を知るには、製品のパッケージに記載されている成分表などで確認できます。
高品質でデセン酸を多く含む製品ほど含有率を明確に記載しているといえます。
デセン酸の量が明確に表記されていない製品は含有率が低く、価格が安い傾向にあります。
デセン酸の量は「含有率」と「含有量」で示されています。
含有率は「10HDA○%」と表記され、含有量は「10HDA○mg」と表記されます。
「10HDA」とは、デセン酸のことです。
製品を選ぶ際には、全国ローヤルゼリー公正取引協議会で示されているタイプ別の基準値を参考に比較するとよいでしょう。
また、一日の摂取量が500mg~3000mgであることも製品を選ぶ際の目安になります。
ローヤルゼリーが持っている力を効果的に得るには、デセン酸の含有量が多い方が有効です。
しかし、デセン酸の含有量が多いものほど酸味が強く、生では飲みにくくなります。
また、高額な製品のものが多く、続けて飲むには経済的な負担も大きくなってきます。
医薬品のような即効性はなく、長く飲み続けていくことで効果を発揮するローヤルゼリーですから、乾燥タイプや調製タイプのローヤルゼリー等を選ぶなど、含有量だけではなく自分の生活スタイルに合った製品を選ぶことが大切です。
ローヤルゼリーの品質の善し悪しは、デセン酸が含まれる量によって決まります。
このデセン酸は自然界ではローヤルゼリーにしか含まれず、極めて貴重な栄養素です。
デセン酸についての研究は現在でも続けてられており、今わかっているだけでも抗菌・殺菌作用・血糖値をコントロールする作用・抗がん作用・ホルモンバランスを補う作用・血圧を改善するなど、どれもローヤルゼリーの効果・効能を決定づけるものばかりです。
デセン酸の量が多い製品ほど品質が高く、優れた効果が期待できますが、高額にもなります。
また、タイプによってもデセン酸の量は異なってきます。
製品のパッケージに記載されている成分表などで確認し、自分の生活スタイルに合った製品を選ぶことが大切です。